親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営する熊本市の慈恵病院が「内密出産」の受け入れを決めたことについて、同市の大西一史市長は19日の記者会見で、病院側に慎重な対応を求める立場を明らかにした。
同病院の内密出産は、予期せぬ妊娠をして匿名を望む母親が「新生児相談室」の室長にだけ身元を明かした状態での出産を受け入れる。生まれた子が一定の年齢に達し希望すれば母親の身元を知らせる仕組みだ。
大西市長は「予期せぬ妊娠をした母親に寄り添う現場が切迫していることは理解できる」としつつ、「実の親から養育を受けられず、出自を知ることができない子どもが出てくることは非常に大きな課題がある。慈恵病院には慎重に対応していただきたい」と述べた。
市は現在、内密出産の課題や想…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル